自分の時給を知る

自分の時間給はいくらなのか?

お金を貯めるために、まず意識しなければいけないことは、自分の時間給を知ることです。なぜなら、お金を貯めるためには時間を大切にするという意識が必要だからです。お金と時間には同等の価値があると思います。

例えば近くのスーパーで150円の物が、車で30分離れた別のスーパーでは、100円で売っていたとします。片道30分、往復1時間を費やして50円得して、それがいくつか積み重なり500円ほど節約出来たとします。

確かに500円お得に買い物が出来たかもしれませんが、その代償としてあなたの貴重な1時間という時間が失われていまいます。

自分の時間給の計算方法

そこで自分の時間給を知ることが大切になってくるのです。自分の時間給は、月給+ボーナス(年収)を総労働時間で割れば算出出来ます。

例)年収500万円の人の労働時間が1日8時間で、年間の勤務日数が240日だとすれば、

500万円 ÷(8時間 ×240日)=2604,166…..円  約2600円となります。

先ほどのスーパーの例でいえば、500円お得に買い物したと思っても、実は2100円の時間給を失っているということに気づきましょう。

自分自身の時間給がいくらなのかしっかりと把握しておけば、その行動が自分にとって有益なのか無益なのかが理解することが出来るはずです。

お金と時間は同等の価値

同じように、通勤に要する時間でも考えてみましょう。都心から離れた郊外に住み、毎日都心まで片道1時間30分(往復3時間)を通勤に費やす人は、1日で7200円の時間的コストがかかります。都心に住んで片道30分(往復1時間)の人は、2600円しかかかりません。

1日の差額が5400円で1ヶ月(20日)勤務しただけで、104000円の時間的コストが差に出ます。仮に都心で50000円高い家賃を払ってでも、54000円の時間的コストを節約しています。

実際に手元に54000円が残るわけではありませんが、時間もお金と同等の価値と考えると、通勤時間は短い方が良いということになります。時間の無駄をなくすという考え方は、同時にお金の無駄をなくすということを理解いただけたのではないでしょうか。

買い物するときの判断基準になる

このような考え方が出来るようになってくると、大きな買い物をするときの一つの物差しになってくれます。例えば車を買うときに、自分の時間給の80日分ものお金がかかるとか、わかりやすい判断の基準にすることが出来ます。

お金を貯めるのは、大きな山を一歩ずつ登っていくイメージですが、その逆にお金を使うということは、せっかく登った山を一気に飛び降りることになります。

その買い物が自分の時間給の何時間分、もしくは何日分を消費してしまうのかを考えると、本当に必要なのか無駄遣いになるのかを判断するすることが出来るでしょう。目先の欲望に負けずに、一歩一歩山を登ることを心がけてくださいね。

見栄を張らない

車の購入には、たくさん時間給を消費するとお伝えしましたが、どうしても見栄を張ってしまう傾向があります。

ほとんどがちょっとした買い物ぐらいしか乗らないのに、小さい車は嫌だという気持ちが働いて、高いグレードの車を購入してしまいます。さらに長期ローンなどで買ってしまうと、ずっと支払いに追われ時間給を消費し続けます。

せっかく払い続けた車も年々価値は下がり、支払いが終わる頃には残存価値は0となってしまいます。さらに車は持っているだけで、自動車保険、自動車税、車検、ガソリン、オイルやタイヤなどの消耗品にどんどん時間給が消費されていきます。

所有しない選択も有り

毎日使わず月に2,3度という方は、自分で所有しないでレンタカーという選択もあります。また、先ほどの必要経費をトータルで考えた場合、月に数度であればタクシーを使ってでも、結果的に節約することが出来るはずです。

この記事のまとめ

人はどうしても「買いたい」という感情が表に出てきてしまうと、冷静な判断が出来なくなってしまいます。今払えるから買おう!ではなく、これを買うことで自分の時間給がどれだけ消費されるのかを冷静に考え、買いたいという感情をいかに抑えるかが、無駄な出費をなくす秘訣となります。

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